Web制作の勉強を続け、ポートフォリオも作った。
それでも、いざ案件を探し始めると、
「実績が少ない状態で、どうやって仕事を取ればいいんだろう」
「制作会社へ営業しても、本当に返事をもらえるのだろうか」
と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
ぼくも、会社員をしながらWeb制作の副業を始めた頃は、同じように悩んでいました。
先に結論をお伝えすると、当時ぼくが案件を探すためにやっていたことは、次の2つです。
- クラウドソーシングで案件へ応募する
- Web制作会社へメールを送る
ただし、誤解がないようにお伝えすると、報酬をいただいた最初の1件はスクール経由で紹介いただいた案件でした。スクール名は伏せますが、メール営業だけでゼロから最初の案件を獲得したわけではありません。
その後、自分で案件を増やすために続けたのが、クラウドソーシングと制作会社へのメール営業です。

この記事では、制作会社をどこで探し、Notionで実績をどう見せ、どのようなメールを送り、返事をいただいたあとにどう動いたのかを、当時の経験をもとに紹介します。
※この記事は、ぼくが会社員をしながらWeb制作の副業をしていた当時の体験談です。現在はAIの普及や相場の変化もあるため、同じ方法で必ず受注できるわけではありません。
1.制作会社の探し方
制作会社への営業を始めようとしても、最初は「どの会社へ送ればいいのか」が分かりませんでした。
そこで使っていたのが、次の2つです。
どちらも本来は、ホームページを作りたい発注者が制作会社を探すためのサイトです。
ただ、掲載されているのは全国のWeb制作会社です。地域や得意分野から会社を探せるため、営業先の候補を調べるときにも活用していました。
制作会社は、抱えている案件の量や時期によって、コーディングやWordPress構築を外部へ依頼することがあります。
もちろん、掲載されているすべての会社が外注先を探しているわけではありません。それでも、制作を仕事にしている会社へ自分のできることを伝えれば、必要なタイミングで思い出していただける可能性があります。
実際に営業するときは、一覧から機械的に送るのではなく、会社の公式サイトも確認します。
- どのようなサイトを制作しているか
- 自分のスキルが役立ちそうか
- パートナーや業務委託を募集しているか
- 営業メールを禁止していないか
- なぜその会社へ連絡したいと思ったのか
最低限ここまで確認してから、会社ごとに内容を調整して送ることが大切です。
2.営業用の実績ページをNotionで作った
制作会社への営業では、自分の実績や対応できる業務をまとめたNotionページを用意していました。営業メールにURLを載せ、詳しい内容を確認していただく形です。
当時のページは、見ていただけるように複製して公開しています。連絡先や経歴などは伏せていますが、構成はそのままです。制作実績デモ(Notion)
Notionのページには、実績一覧のほかに、次の内容を同じページにまとめていました。
- プロフィール・自己紹介
- 対応できる業務
- 使用できる技術
- お客様の声
- 対応できる時間帯

制作会社が知りたいのは、実績の数だけではありません。「何を担当したのか」「どの作業を任せられるのか」が分かるようにしておくことが大切です。
対応できる時間帯を明記した
会社員として働きながら副業をする場合、制作会社が気にするのは「いつ連絡が取れるのか」「どのくらい作業できるのか」という点です。
技術的に対応できても、平日の日中に連絡が取れないことを後から伝えると、相手が想定していた進め方と合わない可能性があります。
そのため、ぼくはNotionのページに、対応できる曜日や時間帯を書いていました。
先に伝えておけば、制作会社側も、
「平日の夜に進めてもらおう」
「急ぎではないコーディングをお願いしよう」
と、任せ方を考えやすくなります。
会社員であることを隠すのではなく、対応できる条件を明確にしたうえで、その範囲内で責任を持って対応することが大切だと思います。
実績は営業しながら追加した
当時は、制作実績をNotionにまとめ、営業メールから見ていただけるようにしていました。
営業を始めた頃に掲載していた実績は2件ほどです。その後は、案件が完了するたびに新しい実績を追加していきました。
Notionでは、実績ごとにページを作り、次の内容を整理していました。
- 制作したサイトの概要
- 自分が担当した作業
- WordPressやコーディングなどの実装内容
- ページ数
- 制作期間
- サイトのURL
制作会社が確認したいのは、数だけではありません。どのようなサイトを作れるのか、WordPressへ組み込めるのか、コードを丁寧に書けるのか、最後まで責任を持って対応できそうか、といった点です。担当した作業と実装内容が分かれば、実績が少ない時期でも営業を始める材料になります。
Notionを使っていた理由は、実績が増えたときに追加しやすかったからです。営業を始める前に完成されたポートフォリオを用意するのではなく、営業を続けながら内容を更新していました。
ただ、今はAIの進化もあり、自分のWebサイトを作るハードルがかなり下がっています。これから営業を始めるなら、Notionでまとめるより、自分のサイトを簡単にでも作って実績を載せたほうがよいと思います。サイトそのものが、デザインやコーディング、WordPress構築の技術を見ていただく材料になるためです。
完成度を高めてから営業を始める必要はありません。まずは実績を数件載せた簡単なサイトを作り、案件が増えるたびに追加していけば十分です。
公開できない実績は面談用に分けた
クライアントの都合により、Webサイト上では公開できない制作実績もあります。
その場合は、公開の許可を得た範囲で、制作会社との面談時だけ見せる方法もあります。画面共有や限定公開の資料を使い、担当した作業や実装内容を説明します。
公開の許可を得られない場合は、会社名やURLを出さずに、次のような情報だけを整理します。
- サイトの種類
- 担当した範囲
- 使用した技術
- 制作期間
- 工夫した点
一般公開する実績と、面談でだけ見せる実績を分けておくと、公開できる案件が少ない時期でも、これまでの経験を伝えやすくなります。
3.制作会社ごとに営業メールを送った
実績ページを用意したら、制作会社ごとにメールを送りました。メールの本文にはNotionのURLを載せ、詳しい内容はそちらで確認していただく形です。
実際に使っていた件名
営業メールは、本文を読まれる前に、件名で内容を判断されます。
当時、実際に使っていた件名はこちらです。
【Web制作コーディング、WordPress構築を業務委託契約で解決しませんか?】
いま見ると少し硬く、文章も長めです。
それでも、
- Web制作の営業であること
- コーディングに対応できること
- WordPress構築ができること
- 業務委託を希望していること
は、件名だけで伝わります。
「業務委託のご相談」のような件名だけでは、何を依頼できる人なのか分かりません。
営業メールの件名では、印象的な言葉を考えることよりも、「自分が何を手伝えるのか」を相手がすぐ理解できることが大切です。
いま送るなら、もう少し簡潔にして、次のような件名にすると思います。
【業務委託のご相談】コーディング・WordPress構築に対応できます
メールに書いた内容
本文では、自分が対応できる業務を伝え、詳しい実績やプロフィールはNotionのURLから見ていただくようにしていました。
また、会社の公式サイトを確認したうえで、なぜその会社へ連絡したのかを会社ごとに調整して書いていました。一覧から機械的に送るのではなく、その会社に向けたメールだと分かるようにするためです。
4.約100通送り、返事は2〜3件だった
当時、制作会社へ送ったメールは100通ほどです。
そのうち、返事をいただけたのは2〜3件でした。

割合にすると多くはありません。ほとんどの会社から返事が来ない状態です。
ただ、制作会社へのメール営業では、返事が来ないこと自体は珍しくないと思います。
メールを読まれていない可能性もあれば、その時点では外注する仕事がなかった可能性もあります。内容に問題があるとは限りません。
反対に、返事をくださった会社は、その時点または今後に向けて、外部パートナーを探している可能性があります。
大切なのは、「返事が来なかった=自分には仕事を任せてもらえない」と考えすぎないことです。
ぼくの場合は、返事がなくても送り続けました。100通送って2〜3件という結果も、一つのメールで決まるのではなく、行動した数の中から接点が生まれた結果だと思っています。
ただし、これはあくまで当時のぼくの結果です。返信率や受注率を保証する数字ではありません。
5.返事をくれた会社と面談した

この記事でいちばん伝えたいのは、メールの書き方よりも、返事をいただいたあとの行動です。
制作会社から返事をいただいたら、ぼくは「可能であれば、一度直接お会いしてお話ししたいです」と伝えていました。
当時は埼玉に住んでいましたが、東京都内の会社であれば、予定を合わせて会いに行きました。
メールとNotionのページだけでも、対応できる業務や実績は伝えられます。
ただ、実際に会うと、文章だけでは伝わらない部分も見ていただけます。
- どのような人なのか
- 話しやすいか
- 連絡を取り合えそうか
- 一緒に仕事を進められそうか
- 案件を任せても大丈夫そうか
Web制作は、サイトを作る技術だけで完結する仕事ではありません。
進捗を伝え、分からないことを確認し、修正へ対応しながら、相手と一緒に完成まで進める仕事です。そのため、技術と同じくらい「誰と仕事をするか」も見られます。
メールを送る人はいても、返事をくれたあとに直接会おうとする人は、それほど多くなかったのかもしれません。
だからこそ、会いに行くという行動が、自分を知っていただくきっかけになったと感じています。
もちろん、現在はオンライン面談も一般的です。遠方の会社へ無理に訪問する必要はありませんし、対面を希望しない会社へ押しかけるのも違います。
それでも、実際に会って話した会社からは、お仕事をいただける確率が高かったです。顔を合わせて話したほうが、相手も仕事を頼みやすいのだと思います。行ける距離の会社であれば、直接会いに行くのがよいと思います。
6.面談で話したこと
実際に制作会社の方と会ったときは、ポートフォリオを見せながら、次のようなことを話していました。
- これまで作ったサイト
- 対応できる業務
- 使用できる技術
- 作業できる時間
- Web制作を始めた理由
- 普段の仕事やプライベートのこと
業務の話だけでなく、趣味や普段どのように過ごしているかといった、仕事以外の話をすることもありました。
制作会社との面談は、技術を確認いただくだけの場ではありません。
これから一緒に仕事をする相手として、お互いを知る場でもあります。
だからといって、自分を必要以上によく見せる必要はありません。できないことを「できます」と言えば、受注後に自分が苦しくなります。
できることと、まだ難しいことを正直に伝える。そのうえで、人柄や仕事への向き合い方を見ていただくことが、信頼につながったのだと思います。
7.クラウドソーシングでは案件ごとに提案資料を作った
制作会社へのメール営業と並行して、クラウドソーシングでも案件へ応募していました。
当時使っていたのは、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラです。どれも、仕事を頼みたい人と受けたい人をオンラインでつなぐサービスです。クラウドワークスとランサーズは募集中の案件へ応募する形、ココナラは自分にできることを出品して依頼を待つ形なので、自分に合うほうから試してみてください。
クラウドソーシングで工夫していたのは、文章だけを送るのではなく、案件に合わせた提案資料を先に作って応募することです。
募集内容を読み、
- 自分がどこを担当できるか
- どのような流れで進めるか
- 依頼内容をどう理解しているか
- 自分へ依頼することで何を任せられるか
を資料にまとめていました。
応募する前から完成品を無料で作る必要はありません。あくまで、相手が依頼後の進め方をイメージできる範囲の資料です。
同じような応募文が並ぶ中で、自分の考えを資料として見せることが、選んでいただくきっかけになったのだと思います。
ただし、これはぼくが受注していた当時の方法です。
現在はAIを使って提案文や制作物を作りやすくなり、応募者側の環境も変わっています。案件数や単価、求められるスキルも当時と同じとは限りません。
現在のクラウドソーシングの相場や受注しやすい方法を知りたい場合は、いま実際に活動している人へ聞くのがいちばん確実です。
AIを使えば、文章やコード、デザインのたたき台を以前より短い時間で作れます。一方で、AIへそのまま任せるだけでは、言い回しや構成、デザインが似通い、「どこかで見たようなもの」になりやすい面もあります。
大切なのは、AIを使ったかどうかよりも、誰のために作るのか、何を伝えるサイトなのか、表示や動作に問題がないかを、最後まで責任を持って確認しているかどうかだと思います。
そして、AIが作業を手伝えるようになっても、相手の話を聞くこと、信頼してもらうこと、約束した内容を最後までやり切ることは残ります。制作会社へ会いに行った経験からも、最終的に仕事を任せてもらうには、制作物だけでなく「この人と一緒に仕事をできそう」と思ってもらうことが大切だと感じています。
まとめ
会社員をしながらWeb制作の案件を増やすために、当時ぼくがやっていたのは、制作会社へのメール営業とクラウドソーシングへの応募です。流れを順に振り返ると、次のようになります。
- 優良WEBやWeb幹事に掲載されている会社から、送り先を探した
- Notionに実績やプロフィールをまとめ、案件が増えるたびに追加した
- メールにNotionのURLを載せ、約100通を送って、返事をいただけたのは2〜3件だった
- 返事をくれた会社に「一度お会いしたいです」と伝え、面談した
送って、返事が来たら、会って話す。
やっていたことを短くまとめると、これだけです。
これから動くなら、次のような順番で進められます。
- 実績が少なくても、担当した作業と実装内容を整理して、営業を始める
- 自分のWebサイトに実績を載せられるなら載せ、公開できない実績は面談用に分けておく
- 返事が来たら、行ける距離なら直接会いに行き、難しければオンラインで話す機会を設ける
メールを送る人はいても、返事をくれたあとに自分から会う機会を作る人は、それほど多くないのかもしれません。文章とポートフォリオを送って終わるのではなく、自分自身を知っていただくところまで動けるかどうかで、その先の関係は変わってくると思います。
当時どれくらいの時間をかけて作業していたかは、会社員をしながらWeb制作の副業はきつい?に書いています。
AI活用とホームページ制作のご相談
「自分でやるのは難しそう」「まずは相談だけしたい」——どちらでも大丈夫です。
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